第1回 「顎関節症とは？症状を知ろう」

　今回から３回に亘って「顎関節症とは？」という内容でお話します。

　日常生活で経験する歯の痛み（歯痛）はその多くを歯や歯肉，あるいは粘膜，舌など口の中を発生源とします。しかし、歯やその周辺には何ら異常が無いのに歯痛のような痛みを感じることがあります。

このような場合、歯や歯肉などを発生源とする痛みの次に多いのが"顎関節症"です。

　顎関節症は、顎の左右の関節（顎関節）や周囲の筋肉（咀嚼筋）に問題が生じることで、痛みや顎の機能に障害が現れる状態です。代表的な症状として、顎の痛み、顎を動かすときの音、口を開けにくい・噛みにくい、などがあります。

人によっては、頭痛や首・肩の痛み、耳鳴りなども同時に経験することがあります。これらの症状が起こる原因としては、ストレス、歯ぎしり、悪い姿勢などが挙げられますが、はっきりとした原因は今のところ分かっていません。

顎関節症は早期の発見と症状を抑える治療が重要ですので、痛みを感じたら早めに相談しましょう。

顎関節症の症状