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生物-心理-社会モデル - 病気の「全体像を見る」

  • OFP CLINIC
  • 5月15日
  • 読了時間: 1分
生物心理社会モデル
生物心理社会モデル

 前号でもお話しした様に、最新の国際的な指針によるとTMDは生物-心理-社会(Biopsychosocial; BPS)モデルに基づいて理解し、治療されるべきです。医学における生物-心理-社会モデルは、1977 年にエンゲルによって初めて提唱され、健康と病気を理解するには、単に身体の病態生理学だけでなく病気の「全体像を見る」ということを示唆しました。すなわち、患者さんの病状を評価するには、身体所見だけでなく生活環境や就労状況なども考慮した包括的な評価が必要になるということです。(図を参照)

                

 TMDに関して言えば、発症に寄与する因子に関するこれまでの報告によると、各人がTMD を引き起こす、あるいは永続させる可能性のある様々な因子を持っていることが理解されています。これらの寄与因子は、心、身体、感情、精神性、ライフスタイル、社会的環境など、私たちの生活の各領域に関連しています。


 臨床の場においては、患者さんの訴える痛みを否定せず、共感の言葉をかけながら傾聴を通じて発症に寄与しているであろう事柄を聞き出していきます。したがって、まずは医療者と患者の「良い関係(ラポート)」を築くことが肝要です。



 
 
 

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