第2回 「顎関節症とは？治療法を知ろう」

顎関節症の治療は、症状の軽減と症状を発症させているいくつかの因子の改善を目指します。

まず、顎の使い方を見直すことで日常生活での顎への負担を減らすことが重要です。

顎関節症の症状でお悩みの場合は、歯を食いしばったり、ガムを噛んだり、爪を噛んだりしないようにしましょう。

　一般的な治療法には、セルフケアーと呼ばれ、口を開け閉めしたりして顎を動かす筋肉の緊張を和らげる方法があります。症状に応じて、温めたり冷やしたりする温熱療法を行うこともあります。

次に、マウスピースによる治療法があります。スプリントと呼ばれる器具を歯の上に装着し、寝ている間に使用し、歯ぎしりなどを防いで顎を安定させます。

痛みが強い場合は、薬を使うこともあります。処方箋なしで入手できる鎮痛剤で顎の痛みが十分に緩和されない場合は、イブプロフェン (非ステロイド性抗炎症薬)などのより強力な鎮痛剤を限られた期間処方することがあります。

多くの場合、複数の治療を同時に行う必要がありますが、専門医による診断と個別に適した治療を受けることで、症状の改善が期待できます。